ユノの昔話☆8
私がこのお仕事を初めた頃の事。
10年以上つきあっている友達には、離婚時に連れて出た子供がいました。
その女の子は、とてもお母さん孝行で、離婚して一生懸命仕事をしながら頑張っている母親をお手伝いしながら、自分の学校の事も頑張っていました。
ただ、友達には彼氏がいて、この彼氏の事を悪い人ではないけれど好きにはなれませんでした。
子供は、学校を卒業後就職し、地方に往くために家を出ましたが、その子が家を出てから私の所に相談に来ることが、ありました。
その時は友達である母親から「娘が相談事があるみたい」
と連絡があるので、快く引き受けていました。
親子で話せない事もあって、他人だから話せる事ってあるよね。
そんな感じで受けましたが、これが私と友達が疎遠になった原因でした。
「ユノちゃん、すみません。お願いします。」
申し訳ないように電話をかけてきました。
「じゃ、まずは全体的に視させてね」
何を視て欲しいか聞かず、視えているところから説明しようと思いました。
えっ
伝えて良いのだろうか?
まだ、10代の彼女にまさか
私の無言の驚きに、彼女はもしもしと問いかけてきました。
「ごめんね、中絶した後があったから。」
「お母さんには、言わないでね。相手には奥さんがいて、彼氏もごめんねといっぱい謝られて、先週病院に行ってきたの。」
「お母さんに言った方がいいよ、お母さん怒らずに聞いてくれるよ。大事な体のことだから相談しなきゃ」
「お母さんには絶対に言いたくない。お母さん、彼氏の事と自分のことしか考えていないもの。私が就職してから、お金を貸して欲しいと頻発に言ってくるようになって、最近家に電話しても弟が留守番していて、お母さんの事を聞くとご飯作らないで、彼氏とパチンコに行ってるらしい。あんなお母さんじゃ、なかったのに」
私も仕事が忙しくなり、友達とは直接半年は会ってなかったので、子供の深刻な発言に
驚きを隠せませんでした。
続く
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